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SHERRY シェリー>

スペインのアンダルシア地方、ヘレスを中心に作られるワインの一種です。

パロミノ・モスカテル・ペドロヒメネスの三種類の白ぶどうからのみ作られます。

パロミノでつくるシェリーは、ワインを作る過程でのフロール(産膜酵母)の発生具合やワインの質によって、シェリーのそれぞれのタイプに分類されます。

分類された後、それぞれのシェリーのタイプにあったアルコール度数(15%20%)にする為に、ワインを蒸留させた別のアルコールが加えられます。 

モスカテル・ペドロヒメネスでつくるシェリーは、ぶどうを収穫した後天日干しにされ、甘さを凝縮します。 その後はパロミノでつくるSHERRYとは異なり、ワインができる(全ての糖分がアルコールに変化する)手前でワインを蒸留させた別のアルコールを加えます。これにより、一部の糖分がアルコールに変化するのを止め、甘口のSHERRYができます。 

スペイン南部のアンダルシア地方のヘレス・デ・ラ・フォンティーラ、エル・プエルト・デ・サンタ・マリア、サンルカール・デ・バラメーダの3つの町を結ぶ三角形の地帯で造られているものだけがシェリーと名乗ることができます。

ブドウ品種の生産量の90%以上がパロミノで、あと少量のペドロ・ヒメネスとモスカテルが造られています。

爽やかな辛口から、コクのある熟成タイプ、極甘口まで、さまざまなタイプのシェリーがこの三種類の葡萄のみから造られています。

  

 

SHERRY(シェリー)の種類

 

FINO(フィノ) 辛口

辛口でフレッシュな味わいです。
発酵時に酵母(フロール)に覆われるため、酸化せず白ワインのように透明です。

 

MANZANILLA(マンサニーリャ) 辛口

サンルーカル・デ・バラメダでのみ造られる、フィノタイプのシェリーです。
フロールがフィノより厚く繁殖するため、切れ味のあるすっきりとした辛口です。

 

AMONTILLADO(アモンティリャード) コクと酸味がある辛口

フィノの熟成途中でフロールを失ったものや、人工的にフロールを消し去りそのまま酸化熟成させたものです。

琥珀色で酸味があり、ナッツのような香りがします。

 

OLOROSO(オロロソ) コクがあり香りの甘い辛口

豊かな香りとデリケートなコクと深みがあります。

発酵の過程で、フロールが全く育たない状態で空気に触れ酸化熟成したものです。
ほとんどフロールが生じないで酸化熟成するため、琥珀色からマホガニー色の重厚なコクをもつ辛口シェリーですが、香りには甘さを感じます。

 

PALO CORTADO(パロ・コルタド) コクのある辛口 

オロロソとアモンティリャードの特徴を合わせ持つ、稀少なタイプです。

 

MEIUM(ミディアム) やや甘口

アモンテイリャードやオロロソとペドロヒメネスをブレンドしたもので、コクと少しの甘味があります。

まさに辛口と甘口の中間的な位置づけです。

 

PALE CREAM(ペール・クリーム) すっきり甘口

メーカーによって異なりますが、フィノやマンサニーリャをベースにモスカテルなどにより甘味をブレンドしたもので、販売数量はあまり多くありません。

辛口のシェリーをベースにしている為、すっきりとした甘味です。

 

CREAM(クリーム) コクのある甘口

オロロソにペドロヒメネスをブレンドした、コクのある甘口です。

 

MOSCATEL(モスカテル) 甘口・極甘口

マスカット種からつくるシェリーで、さわやかなマスカットの香りのするものや、時には紅茶を思わせる香りをもつものもあります。

 

PEDRO XIMENEZ(ペドロ・ヒメネス) 極甘口

収穫後天日に干してから搾汁し、発酵の途中でアルコールを添加し発酵を止めたもので、天然の甘みが特徴です。